コロナを吹き飛ばす「花さく太鼓」の響き

第8号(2020年12月発行)

影:佐久穂町地域おこし協力隊 山上雅子
影:佐久穂町地域おこし協力隊 山上雅子

~花さく太鼓とは~

平成8年発足、24年の歴史を持つ和太鼓サークル。メンバーは30代から50代の男女10名。 地域のお祭りや南佐久郡内の演奏大会などにも出演し、企業などからの依頼があれば、駆け付ける。見てくれる人、聴いてくれる人たちが元気になれるような演奏がモットー。

新型コロナウイルスの影響もあり、地域のお祭りをはじめイベントなどが軒並み中止に。それ に伴い、3月から活動を休止していました。ようやく9月に活動を再開し、練習場となる茂来館 に力強い音が響き始めました。聴いた人を元気にさせる和太鼓の音で、またその迫力ある音で、「コロナ退散を」と腕を撫(ぶ)しています。

今回はメンバーのうち4人に集まってもらい、花さく太鼓の魅力についてうかがいました。

Q:花さく太鼓に入ったきっかけは

伴野晴孔さん(以下伴野) お祭りなどで見ていてかっこいいなと思って、小学校5年の時に入りました。11歳で入ってからずっと続けていて20年になります。

高見澤命さん(以下高見澤)小学校の音楽祭で太鼓を叩いたんですが、音楽祭が終わった後に花さく太鼓があることを知って、練習に行ったことがきっかけで入ることになりました。伴野さんの少し後に入ったので私も20年です。

木島理恵さん(以下木島) もともと興味はありましたが、同僚に誘われたのがきっかけです。1314年になります。

星野成美さん(以下星野) 同じ職場で働いていた木島さんに誘われました。高校生の時、文化祭の出し物で和太鼓をやったことがあり、興味はありましたが、木島さんからは「おいで、おいで」と誘ってもらったのがきっかけです。

 

高見澤命さん
高見澤命さん

Q:和太鼓の魅力は

伴野  和太鼓はただ音を出すだけではなく、身振り手振り、ばちさばきなどパフォーマンスの部分も多彩で、全部がかっこいいのが魅力です。いかにかっこよく打つかも大事で、そこが難しさでもあります。

星野  とにかくあの音に魅かれます。惹き付けるというか、日本人の心に響く音ですね。

 

Q:花さく太鼓らしさは

伴野  明るさと元気です。メンバー同士がとても仲が良く、そういったチームワークの良さや明るさが演奏に出ていると思います。ほぼ年メンバーが変わっていないので、ある意味では完成されているのですが、それが(新しいメンバーが)入りにくい面でもあるのかもしれません。

星野  見ている人も楽しめるようにと心掛けています。私は真顔で叩いたことってないですね。ずっと笑顔でやっていると思います。だって楽しいから。

高見澤 見ている人はもちろんですが、叩いている自分が楽しくなるのが私たちの和太鼓です。

 

伴野晴孔さん
伴野晴孔さん

Q:花さく太鼓をやっていて良かったと思うことは

伴野  見に来てくれたお客さんが、自分たちの顔を覚えてくれているんです。「太鼓やってた人だよね」って声を掛けてもらったり、地域とつながっている実感があります。祭りなどで演奏が終わった後に、「良かったよ」とか「元気になれていいよね」などと言ってもらえるのが、何よりうれしいですね。交流の幅が広がった感じがします。

高見澤 私も地域とのつながりができることですね。企業の催しなどに呼ばれて叩くこともあり、喜んでもらえると地域とのつながりや地域に貢献できたことを実感します。

星野     私は根っからのお祭り好きで、お祭りは「見る」よりも「やる派」。見ているだけじゃつまらないし、自分でやりたいタイプ。だから、太鼓をやっていてよかったです。途中、子どもを産んで抜けていた時期もありましたが、その間も早く戻りたい気持ちでいっぱいでした。

木島    運動不足解消にもなるしね(笑)。

 

木島理恵さん
木島理恵さん

Q:新型コロナウイルスの影響で活動できない期間び心境は

木島  3月の南佐久の合同演奏会が一週間前に中止になってしまったり、お祭りがなかったのでさびしかったです。やっているからにはやはり発表の場がほしいですね。

 

Q:演奏を披露する機会があれば、どんなところを見てほしいですか

伴野  最近は暗いニュースしかないので、演奏を見てもらって、前向きな気持ちになってもらえたらうれしいですね。

木島  佐久穂町は昨年の台風19号で大きな被害を受けましたが、花さく太鼓の元気な音で、佐久穂町は元気だぞ、と発信できたらいいなと思っています。早く叩く機会ができればいいですね。

高見澤 二人が言ってくれたように、元気にやっている人たちがいるなっていうのを見せることができたらいいですね。 

 

星野成美さん
星野成美さん

Q:これからの花さく太鼓をどうしていきたいですか

伴野  実はあまり知られていないというか、うちの町に〝太鼓〞があったことを知らない人もいるようなので。地元の人に知ってもらって「花さく太鼓っていいよね」って言ってもらいたいですね。

まだ未定ですが、また、南佐久郡の合同演奏会ができたらいいなと思っています。その間にレパートリーを増やしてスキルアップもしたいです。そういう意味では、新たに入りたいと思う方には、いいタイミングです。見るのはいいけど自分がやるのは恥ずかしいという声を聞きます。やってみれば本当に面白いので、興味のある方はぜひ一緒にやりましょう。メンバー募集中です。

星野  一緒にやってくれる人を増やしたいです。私たち親世代にどんどん参加してほしい。子どもにやらせたいという声はよく聞くのですが、まずお父さん、お母さんにもやってほしいです。それをきっかけに子どもにも興味を持ってもらえたらを思っています。

星野     私は根っからのお祭り好きで、お祭りは「見る」よりも「やる派」。見ているだけじゃつまらないし、自分でやりたいタイプ。だから、太鼓をやっていてよかったです。途中、子どもを産んで抜けていた時期もありましたが、その間も早く戻りたい気持ちでいっぱいでした。

 

 Q:今後花さく太鼓とどう関わっていきますか

星野    生涯現役。そのうち自分の子どもと一緒にやりたいですね。

高見澤 叩けなくなるまでやりたいと思っています。

■参加者プロフィール

伴野 晴孔さん(31歳)佐久西小・佐久中卒

高見澤 命さん(31歳)佐久西小・佐久中卒

木島 理恵さん(41歳)佐久中央小・佐久中卒

星野 成美さん(33歳)八千穂小・八千穂中卒

※年齢、肩書等は発行時のものです。

花さく太鼓演奏視聴

祭り囃子♪

(YouTube動画)

花さく太鼓演奏視聴

晴天♪

(YouTube動画)


茂来館での「祭り囃子」演奏の様子。
茂来館での「祭り囃子」演奏の様子。
お祭りやイベント等、地域の様々な行事で威勢の良い演奏を披露。写真は平成30年11月に開催された大日向地区のイベントの様子。
お祭りやイベント等、地域の様々な行事で威勢の良い演奏を披露。写真は平成30年11月に開催された大日向地区のイベントの様子。